kyrie.

Christian,Bible,Games,and Diary.

書くことは、生きること


仕事でホームページを別のサーバーに移管してくれ、と頼まれた時、Webサイトに触れるのは十数年ぶりだった。
そしてそれに取り掛かるとすぐに、十数年という時間はWebという世界においてあまりにも長い時間だったことに気づかされた。
HTMLタグを手打ちしていたあの時代とは打って変わって、CSSのタグどころかHTML5なんぞという進歩に心が折れそうになったことを覚えている。

その時にはなんとかFTPと手打ちのタグでどうにかしたのだが、まさかその数年後にWordpressに初挑戦して、自分のサイトを持つことになろうとは思いもしなかった。
WordPressを使えばノーコードで立派な(そして美しい)サイトを自由自在に作れる。
今の職場では外注で職場のサイトを作ってもらうということが決定され、相見積もりとプレゼンをしに来た業者はすべてWordpressを使用することを明言していた。5社あって5社すべてがだ。それだけ便利なのだから当然だろうなと思う。

WordPressのもう一つ素晴らしいところは、こまごまとした機能を「プラグイン」という形で自由に選んで実装できる、という点にある。
今回「ずっとどうにかなんないかな~」と思っていたところがプラグインで解決したのでうれしくてこの記事を書いている。

自サイトをテキストブログとして運営している以上、どこかのWebページをリンクで貼り付けたくなる時もある。
しかし、文字自体をリンクにするのはなんだかさびしい(?)。
さびしいという表現が適切かどうかはわからないが、ようはもっとリッチな形でリンクを貼り付けたいという気持ちがずっとあった。
イメージとしてはBlueskyなんかはpostにリンクを張ると自動で出してくれるが、「リンクカード」というやつが一番近いイメージだ。
あまたのブログサービスでは普通に実装されているはずなのにWordpressでは標準で実装されていない(いや、埋め込みという機能はデフォルトであるが、あんまりうまく機能しない)のである。

そんなわけで仕事で忙しい間は調べる暇もなく、リンクを張るときには画像を持ってきたりやむなく文字リンクにして臍を嚙んだりしていたのだが、この度「Pz-LinkCard」というプラグインがこのリンクカードを生成してくれるぞ!という記事を見つけたのでうれしくなって早速導入した。

早速リンクカードを貼り付けてしまったが、つまりはこういうリンクを貼りたかったのを実現してくれるプラグインである。
貼り付けるときにはいちいちショートコードを書かなければならないのは面倒だが(noteみたいにURLを貼り付けてEnterでポンと生成されてほしい)、やっぱりちゃんと動いて願った通りの動きをしてくれるとうれしい。
wordpressに限らないことかもしれないが、こういう「やりたかったことができるようになる」という喜びは大事だよなと思う。
こういうカスタマイズ性の高いものに惹かれるタチというのもあるけれど、こういう小さな喜びを最近は忘れてしまっていたような気がする。

学校も夏休みに入って、だいぶん落ち着きを取り戻している。怒涛の数か月間、授業や聖書のメッセージの作成と雑務に追われて心が死んでいたことを、わかってはいたけれどもどうしようもできなかった。
最近分かったことだが、とりとめのないことをこうやって文字にして書く、ということが自分にとっては結構ストレス解消になるらしい。
Blueskyに全部流すとすごいことになるので、「シークログ」という日記アプリを使って誰にも見られないpostを量産することにした。

このシークログ、android/iOSどちらにも対応していて、見た目はSNSのように表示してくれる日記/メモアプリである。
しかもメールアドレスを登録すると、OSを超えて中身の同期もしてくれる優れモノだ。
最近は頭に思い浮かんだものを全部こちらに一度放流して、その中からBlueskyなりに流せそうなネタは共有する、という形をとっていることが多い。
Blueskyのfeedで見かけた話題に反応して書くこともあるけれど、誰にも気兼ねなく、「誰も自分のことを知らない/興味を持ってみていない場所」で好きなことを語るのは気が楽でいいな、と思う。そういう用途としてはすごくマッチしているし、そもそもが日記アプリなので個人情報をガンガン書いても問題ないのもいい。

書きたいときに書きたいものを書く。たぶんそれは文字主体のSNSがなければ生きていけない人々なら、誰もが大事にしていることかもしれない。
でも、それは結構簡単に忘れ去られてしまう。そうしていつの間にか心の余裕を失ってしまうことがある。どんどん追い詰められて、自分が自分でなくなっていた時期もあった。

だから、そういう自分にとって、書くことはたぶん、生きることなんだと思う。